会長ごあいさつ
大雨災害義援金及び赤い羽根共同募金にご協力をよろしくお願いします
社会福祉法人酒田市社会福祉協議会 |
市民皆さまには、日頃より当社会福祉協議会並びに共同募金、日本赤十字社の活動に対しまして、ご支援、ご協力を賜り、まことにありがとうございます。
7月25日からの大雨災害により、本市でも甚大な被害が発生いたしました。このたびの災害でお一人が亡くなられ、また多くの方々が家屋や農地など被害を受け、いまなお大変な生活を強いられております。これだけ大きな災害が発生したのは、酒田大火以来ではないかと思っております。被災された皆さまに対し、哀悼とお見舞いを申し上げます。
社協では、この大雨災害が発生して2日後の7月27日に災害ボランティアセンターを開設し、ボランティアの募集とボランティアを必要としている方々のニーズ調査を進め、7月30日から現地に入り、ボランティア活動を開始しました。そして、いまも被害の大きかった地域では継続して活動しております。
災害ボランティアは、これまで延べ5,000人を超える方々からご協力をいただき、約260件の被災住宅の泥上げ、家財道具の撤去等に対応いただいております。市民の皆さま、企業・事業所の皆さま、学校生徒の皆さま、そして市外・県外の皆さま等、たくさんの方々から応援いただいていることに厚く感謝申し上げます。また、このほかにも、災害ボランティアセンターに様々な形で、ご寄付、ご協力をいただいております。重ねてお礼申し上げます。
近年、自然災害が多くなっております。そして、災害に巻き込まれて亡くなる方だけでなく、その後の避難生活の中で、疲労やストレス、孤立感の中で亡くなってしまう「災害関連死」が増えているそうです。「災害関連死」を少しでも防ぐためには、専門職による心のケアだけでなく、平時から人と人のつながりのある地域の人同士による「支え合い」、「助け合い」が、災害時にさらに大きな力、支えとなるものと考えています。これは、社協がめざす地域福祉活動につながるものと考えております。皆さまからは、引き続き、地域での人のつながりを大切にしていただきたいと思います。
このような状況の中、被災された皆さまへの災害義援金をお願いしております。あわせて、10月1日からは、第78回目となります赤い羽根共同募金運動がスタートしました。共同募金は、地域の福祉団体、福祉事業者の活動を支える役割を果たしていますが、災害時には災害ボランティア活動に対して支援しており、今回の本市の大雨災害でも、災害ボランティアセンター運営に活用させていただいております。
皆さまからは、これからも地域の福祉活動、災害時の活動支援のため、温かい助け合いのお気持ちをよろしくお願いします。
秋になり、過ごしやすい季節となってきておりますが、朝晩の寒暖差が大きくなります。市民の皆さまには、くれぐれもご自愛ください。
令和6年10月1日
令和6年度もよろしくお願いします
社会福祉法人酒田市社会福祉協議会 |
遅ればせながら、令和6年度が始まりました。市民皆さまには、日頃より当社会福祉協議会並びに共同募金、日本赤十字社の活動に対しまして、ご支援、ご協力を賜り、まことにありがとうございます。今年度もどうぞよろしくお願いします。
社協では、毎年4月はじめに会長と管理職が各コミュニティ振興会にお伺いし、新年度のごあいさつを行っています。これは、各学区・地区社協の活動が、それぞれのコミュニティ振興会のご協力をいただいて、コミセンを拠点に展開されていることから、日頃の感謝の気持ちを込めて行っているものです。
また、社協の地区担当職員(コミュニティソーシャルワーカー)も、それぞれのコミュニティ振興会、学区・地区社会福祉協議会に、ごあいさつに伺っているかと思います。人事異動で交代している職員もおりますが、地域活動の課題や気になる家庭等がありましたら、ご相談いただきたいと思います。
さて、3月、4月、5月は、多くの学区・地区社協や関係団体の総会が開催されました。まずは、ご案内をいただいたことに感謝申し上げます。総会は、それぞれの団体の活動状況を知る機会だと思い、時間があればできるだけ出席させていただきましたが、新型コロナの規制緩和も進み、多くの皆さんが参加され、人と人の交流が活発化してきていることを嬉しく思ったところです。また、それぞれの団体で、工夫しながら、地域の福祉活動に取り組んでいただいていることをあらためて認識することができました。皆さまの継続した取り組みに対し、重ねて感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。
6月になりますと例年どおり、自治会長等説明・研修会を開催し、社協の地域福祉活動のほか、共同募金、日本赤十字社の助け合い、支え合いの活動について、ご説明いたします。皆さまからも、引き続き、ご理解、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
これからの季節は、昨年同様に暑い日が続きそうです。市民の皆さまには、くれぐれもご自愛ください。
令和6年6月1日
能登半島地震で被災された方々にお見舞い申し上げます
社会福祉法人酒田市社会福祉協議会 |
今年は、雪が少ない中での年明けとなりましたが、新年早々に大きな地震がありました。突然の警報と大きな揺れで驚かれた方も多かったと思いますが、皆さま大丈夫だったでしょうか。
今回の能登半島地震で亡くなられた方々、そして被災され、いまなお、寒い中、避難生活をされている方々に対しまして、哀悼とお見舞いを申し上げます。日本赤十字社酒田市地区(地区長:酒田市長、事務局:酒田市社協)では、義援金を受け付けております。これまでも、多くの市民の皆さまから温かなお気持ちをお寄せいただいておりますが、引き続きご協力をお願いします。
さて、昨年の11月に酒田市社協の表彰を行ったときにも、お話ししたのですが、近年、大規模な自然災害が発生したときには、直接災害により、亡くなる方だけでなく、その後の避難生活の中で、感染症や疲労、ストレスで亡くなってしまう「災害関連死」が増えているそうです。平成28年に起きた熊本地震の際には、亡くなられた方の8割以上が災害関連死だったということで、長引く避難生活への対応が大きな課題となっています。
今回の能登半島でも医療従事者や心のケアを行う人たちが、チームとして現地に派遣され、災害関連死の防止のため、尽力されておりますが、すべての避難者に対応できるわけではありません。だからこそ、日頃のつながり、関わりのある者どうしが、お互いに声を掛け合い、助け合うことが、生きる励みになるものと思います。そう考えますと、日常の中で皆さまから取り組んでいただいております新・草の根事業をはじめとする地域福祉活動を通した「つながりづくり」が、いかに大事であるかを改めて感じておりますし、いざと言うときには、そのつながりが大きな力になるものと考えております。
「平時につながりの強い地域は、災害時にも強い地域だ」
この言葉を心にとめて、引き続き、地域福祉活動にご協力を賜りますようお願い申し上げます。
例年になく、今年は雪が少ない冬で、皆さまほっとしていると思いますが、まだまだ寒い日が続いています。くれぐれもご自愛ください。
令和6年3月1日
新しい年に向けて
社会福祉法人酒田市社会福祉協議会 |
皆さま、新年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
また、昨年中は社会福祉協議会(共同募金、日本赤十字社も含めて)に対し、ご支援・ご協力を賜り、まことにありがとうございました。心から御礼申し上げます。
さて、昨年5月から、新型コロナに関する規制緩和が進められ、コミュニティ振興会、学区・地区社会福祉協議会を中心に、地域での活動が活発化しております。人が集い、つながり、笑いあえる、当たり前の社会に戻そうとご努力いただいております地域の皆さま、福祉関係者の皆さまに、深く敬意を表します。
近年、地域社会では、核家族化の進展などにより、人と人の関わりが希薄化していると言われております。さらに、新型コロナの感染拡大の時期を通して、この傾向が加速化されたのではないでしょうか。私たち社会福祉協議会は、地域社会のこのような様相を踏まえ、地域や行政、福祉関係団体などの皆さまと連携し、生活の困りごと、心配ごとを拾い上げ、解決するための支え合いの仕組みづくりに向けて、社協ならではの強みを発揮し、取り組んでまいります。
今年は、十二支の「辰年」となります。辰年は、これまで努力してきたことが実を結んで成就する年、成長する年と言われております。社会福祉協議会は、新しい年も『福祉でまちづくり』を進めてまいりますので、皆さまには、その活動の輪がさらに広がるよう、本年も引き続き、ご支援・ご協力を賜りますことをお願い申し上げます。また、新しい年が、皆さまにとりまして、穏やかで、充実した1年となりますようお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。
令和6年1月4日
会長就任のご挨拶
社会福祉法人酒田市社会福祉協議会 |
市民の皆さまには、日頃より酒田市社会福祉協議会にご支援、ご協力を賜り、ありがとうございます。心からお礼申し上げます。
私は、去る六月の当協議会理事会において、会長に選任されました。地域の福祉環境の向上のため、頑張ってまいります。阿部前会長同様、ご指導よろしくお願い申し上げます。
さて、全国的に人口減少、少子高齢化が進む中、高齢者が地域で暮らすうえでの様々な課題、地域での担い手不足が注目されてきました。しかし、これらに加え、孤立・孤独の問題、ひきこもり、生活困窮者の増加、社会的弱者に対する虐待など、特に新型コロナ感染が拡大する中で、より深刻になっているのではないかと心配しております。反面、人と人が直接会い、おしゃべりをし、笑いあえる当たり前のことが、とても大切であることをあらためて認識させられました。
市民の皆さまが、〝お互いさま〟の気持ちを持って、地域での支え合いの輪に加わり、一人ひとりがちょっとした思いやりや関わりを増やすことで、私たちが暮らす地域社会は、もっと良くなるものと信じています。当協議会は、市をはじめ、様々な機関や団体と連携しながら、皆さまとともに安心して暮らし続けられる地域づくりに取り組んでまいります。
十月一日から第七十七回目となります赤い羽根共同募金運動が始まりました。今年からは、新型コロナによる行動制限も大幅に緩和されます。どうか多くの皆さまからご参加いただき、善意をお寄せくださいますようお願い申し上げます。
暑かった夏もようやく落ち着き、しのぎやすい季節となりましたが、寒暖差も大きくなります。皆さまくれぐれもご自愛ください。
令和5年10月2日
退任のごあいさつ
市民皆さまには、日頃より当社会福祉協議会並びに共同募金、日本赤十字社の活動に対してご支援ご協力を賜り、まことにありがとうございます。心から感謝を申し上げます。
さて、私は、本日6月29日の定時評議員会の終結を以って、会長職を退任することになりました。振り返れば、酒田市役所を退職してすぐの平成23年4月に社協に入職し、以来、事務局長を2年余り、会長を5期10年務めさせていただきました。結果、合わせて12年余りにわたって地域福祉の世界に身を置くことができたことは、私にとって、これからの地域社会のありようを考えるうえで、得難い経験となりました。
今、私たちの地域社会にあっては、人口減少と少子高齢化、過疎化、つながりの希薄化などが同時進行し、さまざまな地域生活課題が複合化・複雑化しながら顕在化してきています。そうした中、地域では、活動の担い手不足に悩みながらも、コミュニティ振興会や自治会、民生委員、福祉協力員など学区・地区社協の皆さまが中心となって、困りごとを抱える方々の日々の生活を支えてくれています。私は、市役所時代、福祉部門の勤務が長かったのでこうした地域の姿はわかっていたつもりでしたが、より地域と接する機会の多い社協の仕事を通じて、その認識は一段と明確になりました。そして、「ほかの誰でもない、この地域に暮らす者として地域のありようを考える」住民の皆さまがおられることに、深く感動したのです。
退任の日を迎え、改めて私は、社会福祉協議会という組織とその事業活動は、こうして地域で活動を展開されている皆さま、会費や募金への協力、事業への参加という形で応援していただいている、換言すれば社協を信頼していただいている市民皆さまがおられるからこそ成り立っていると感じています。社会福祉協議会は、新会長の下、その信頼に応えるべくさまざまな事業に取り組んでまいります。市民皆さまには、引き続きご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
長い間、市民皆さまには本当にお世話になりました。重ねて深く感謝申し上げます。そして最後に、私は「ほかの誰でもない、この地域に暮らす者として地域のありようを考える」住民の一人として、地域活動の担い手になる決意を申し上げますとともに市民皆さまのご健勝をお祈り申し上げ、退任のごあいさつといたします。ありがとうございました。
令和5年6月29日
令和5年度もよろしくお願い申し上げます。
令和5年度が始まりました。市民皆さまには、日頃より当社会福祉協議会並びに共同募金、日本赤十字社の活動に対しましてもご支援ご協力を賜り、まことにありがとうございます。新年度も引き続きよろしくお願い申し上げます。
その新年度ですが、おととしに続いて、辞令交付式は桜の開花と一緒になりました。おととし、「こんなことは多分初めて」と言っていたのですが、またこうなるとは・・・コロナも少し落ち着いてきたようで、明るい気分には確かになりますが、いよいよ温暖化が心配になります。
さて、社協では毎年この時期、会長と管理職が各コミュニティセンター(コミセン)にお伺いし、新年度のごあいさつを行っています(すみません。飛島は電話で失礼させてもらっています)。これは、各学区・地区社協の活動が、それぞれのコミュニティ振興会のご協力をいただいてコミセンを拠点に展開されていることから、日頃の感謝の気持ちを込めて行っているもので、先日お伺いしたところ、先々で「職員がよく地域の活動に協力してくれてありがたい」という言葉を頂戴しました。代表者としてとても嬉しく、地域福祉推進のために、さらに地域とのつながりを強くしていかなければ、と思った次第です(昨年も同様の内容を書いたのですが、嬉しくて今回も書きました。ご容赦ください)。
しかし、嬉しがっているばかりでは前に進みません。特に令和5年度は新規事業にも多く取り組みますから、具体的な成果を上げていく必要があります。例えばその一つが、市から新たに受託する「多機関協働事業」です。この事業は、国の「重層的支援体制整備事業」の準備段階として位置づけられ、社協のCSW(コミュニティソーシャルワーカー)が、各相談支援機関や市としっかり協働し、複雑・複合化した問題を抱えて困っている市民に寄り添いながら、解決に向かう道筋を見出していくという、まさに社協にとって天職とも言うべき事業です。それだけに、社協の組織的力量が試されることにもなります。私たちはこのことをしっかり認識し、各課連携して取り組むことで答えを出していきたいと思っています。
市民皆さまには、このような社協の姿勢にご理解をいただき、ご支援ご協力を賜りますよう重ねてお願い申し上げます。時節柄、くれぐれもご自愛くださいますように。
令和5年4月6日
3.11を忘れない
令和4年度も、年度末を迎えました。市民皆さまには、長引くコロナ禍や物価高が続く中、今年度も当社会福祉協議会(共同募金、日本赤十字社も含めて)に対し格別のご支援ご協力を賜り、まことにありがとうございました。改めまして心からお礼申し上げます。
年度末の3月と言えば、忘れてならないのは、東日本大震災です。今年は、このところ春のような陽気が続いていますが、12年前の3月11日は時折り雪が舞うほど寒く、路肩にはまだ雪が残っていました。あの厳しい寒さの中、亡くなられた方、被災し、避難された方たちの思いはどんなだったかと思うと、切なさでいっぱいになります。ここに改めてご冥福とお見舞いを申し上げます。
その追悼の行事についてです。時間の経過とコロナ禍もあって、多くの市民が集まっての行事は行われなくなりましたが、社協では、ささやかながら、今年も3月11日の夕方、職員でキャンドルを灯し、追悼の祈りを捧げることにしています。市民の皆さまにも、思い思いの場所で、被災した方々や地域に思いを寄せながら、亡くなられた方々の追悼と復興を願う祈りを現地に届けていただければ幸いです。(写真は、地域福祉センターに設えた追悼を祈念するキャンドルテーブルです)
現在(令和5年2月1日現在)、本市に避難されている方は72人いらっしゃいます。当社協では、引き続き避難者生活支援相談員を配置し、訪問や月1回のサロン開催などを通じて様々な支援を行っています。今後もできる限りのことを続けていきたいと思っています。
災害は、国内外を問わず、多くの地域で発生しています。つい最近では、トルコ・シリアで大きな地震があり、東日本大震災を上回る犠牲者が出ていると報道されています。社協では、日本赤十字社山形県支部酒田市地区運営協議会を主管していることから、救援金の協力を呼びかけています。皆さまからのご協力をお願い申し上げます。
まもなく令和5年度がスタートします。戦争のことも含めて、本当に穏やかな時間が過ぎることを祈らずにはいられません。市民皆さまには、寒暖の差が大きい時期でもありますので、くれぐれもご自愛ください。
令和5年3月8日
地域福祉の新たな局面に臨む
皆さま、新年おめでとうございます。
昨年中は、長引くコロナ禍にもかかわらず、当社会福祉協議会(共同募金、日本赤十字社も含めて)に対し格別のご支援ご協力を賜り、まことにありがとうございました。改めまして心からお礼申し上げます。本年も厳しい状況は続いていますが、引き続きよろしくお願い申し上げます。
さて、私は今、本市の地域福祉は、新たな局面を迎えていると思っています。その理由は、市の12月議会で議決された市の総合計画の後期計画において、『誰もが暮らしやすい共生社会を実現する支援体制の整備』が明確に打ち出され、かつそれに基づいた施策が、社協を交えて検討されているからです。つまり、第4期の地域福祉計画(市計画)と地域福祉活動計画(社協計画)を一体的に策定した意義が、このような連携・協働という形で表れたということであり、私は、その成果を、地域の皆さまが具体的に活用できるものにしていかなければならないと考えています。
予算の裏づけはこれからですが、例えば国の制度を活用して、住民の困りごと、心配ごとの相談を、「担当が違うから」などと言って決して断らずに受け止める、適切な相談機関につなぐ、あるいは複雑なものは関係機関が連携して取り組む、そのための調整機能を確立する、ということなどについて、市と社協とで検討を進めています。そして、国の制度では、こうした取り組みの先に、生活課題を解決する仕組みをつくる、住民が地域の活動に参加することを支援する、という方向が打ち出されています(社会福祉法における包括的支援体制の整備と具体的に進めるための重層的支援体制整備事業)。これらは、まさに社協がこれまで提起してきたことと一致しています。社協は、こうした方向を見据え、市とともに、地域の皆さまとの連携・協働を大事にしながら、この地域福祉の新たな局面に臨んでいきたいと考えています。
令和5年、私たち社会福祉協議会は、このような考えのもとに取り組みを進めてまいります。皆さまには、引き続きご支援ご協力を賜りますよう、重ねてお願い申し上げますとともに、新しい年が、皆さまにとって、穏やかで幸多き一年となりますようご祈念申し上げ、新年のごあいさつといたします。
令和5年1月5日
今年も、ご支援・ご協力ありがとうございました。
12月になりました。長引くコロナ禍は、県知事が第8波に入ったと宣言したように、今なお多くの感染が報告されています。そのような中、市民皆さまには、何かと難しい状況にありながらも、今年も当社会福祉協議会にご支援・ご協力を賜りました。まことにありがとうございました。心からお礼申し上げます。
また、学区・地区社会福祉協議会をはじめ、地域の各団体・組織では、感染防止対策はもとより、さまざまな工夫をしながら地域福祉活動に取り組んでおられます。「3密」回避ということで物理的な距離を求められる中、何とか地域でのつながりをつくりたい、心を通わせたいとの思いで、努力されております。そのような地域の皆さまに、深く敬意を表します。
さて、先月のことですが、11月18日、前田福祉賞(市事業)と社会福祉協議会の表彰式典を一緒に開催し、前田福祉賞を1団体、社協表彰・感謝状を55人に贈呈しました。受賞された皆さまは、地道に、かつ長きにわたって福祉活動やボランティア活動に取り組まれ、あるいは社協に対する財政支援をされた方々ばかりであり、さらに言えば、地域住民の暮らしを日々に支える力になっている方々です。私は、主催者としてのあいさつの中で、このような皆さまに、心から敬意と感謝の気持ちを述べさせていただきました。
と同時に、私は、福岡県内の社協職員有志が発行している「まなこ」という情報誌を引用して、表彰を受けられた皆さまへのリスペクト、尊敬の念を抱くことの大事さに思いが至ったことを紹介しました。そして、地域や住民へのリスペクトがなければ、上から目線の地域福祉活動となり、「住民主体」など実現しないという旨を続けました。“今頃わかったのか”と言われそうですが、私は、地域共生社会を目指す社協として、根本のところで押さえておくべきことだと思いました。まさに「まなこ」を見開かせられたのでした。この糧を、社協の活動のさらなる活発化に向けて活かしていきたいと思っています。
市民皆さまには、今年も本当にご支援・ご協力を賜りました。お世話になりました。重ねて感謝申し上げます。そして、来たる年は少しでも早く感染が終息し、穏やかな年となりますことを祈念し、年末に当たってのごあいさつといたします。
令和4年12月1日
赤い羽根共同募金にご協力をお願いします
市民皆さまには、日頃より酒田市社会福祉協議会にご支援、ご協力を賜り、まことにありがとうございます。心から感謝申し上げます。
今年も「赤い羽根共同募金」運動がスタートしました。最初の取り組みは、10月1日、「おいしい庄内空港」での「赤い羽根空の第一便メッセージ伝達式」です。これは、運動の開始に際し、ANAグループのご協賛並びに厚生労働省のご協力により、羽田発第一便に託した厚生労働大臣と中央共同募金会会長からのメッセージが関係者に伝達される、というものです。今年度は、ANAの池田千咲さんから、厚生労働大臣メッセージが高橋庄内総合支庁長と丸山酒田市長に、中央共同募金会会長メッセージが池野山形県共同募金会会長と私(酒田市共同募金委員会会長)にそれぞれ伝達されました。式には、県共同募金会のシンボルキャラクター「愛ちゃん」、酒田市の公認キャラクター「あののん」「もしぇのん」も応援に駆けつけ、大いにPRしてくれました。ご協賛、ご協力をいただきましたANA、庄内総合支庁及び酒田市、県共同募金会の皆さまに、心からお礼申し上げます。
(※メッセージ伝達式は、庄内地方の各社協が持ち回りで担当しています。今年度は当社協が担当でした。メッセージの内容は、別掲をご覧ください)
伝達式の後は、海鮮市場前に場所を移して、社協役職員と市の幹部職員による街頭募金活動を行いました。「あののん」「もしぇのん」も引き続き登場すると、子どもたちに大人気。募金の集約に大いに貢献してくれました。皆さま、ご協力ありがとうございました。
それにしても長引くコロナ禍により、募金運動は今なお一定の自粛を余儀なくされています。それでも今年度は、新たな試みとして、子どものためのチャリティーバザーとフリーマーケットを開催することにしました。期日は11月26日(土)の10時~12時、場所は総合文化センターのモールです。若干のプレゼントやアトラクションもあります。ぜひお子さんと一緒にお出でください。品物の提供、出店等詳細については、当社協のホームページからも確認できます。
また、毎年取り組んでいる歳末たすけあいの「色紙展」も同じ総合文化センターのモールで開催します。11月22日(火)~11月28日(月)の期間です。こちらにもぜひお運びいただきますようお願いいたします。
市民皆さま、事業所や学校の皆さまには、何かと厳しい時期とは存じますが、共同募金の意義を改めてご理解いただき、ご協力賜りますよう心からお願い申し上げます。寒さに向かう季節、皆さま、くれぐれもご自愛ください。
令和4年10月13日
豪雨災害と戦没者の追悼について
9月に入りました。コロナ感染がなかなか衰えず、今や誰が感染してもおかしくない状況になっています。そのような中、市民皆さまには、当社会福祉協議会にご支援ご協力を賜り、まことにありがとうございます。とりわけこの時期は、社協と日赤の会費納入でご協力を賜っております。改めて、厚くお礼申し上げます。
8月は雨模様の日が多く、上旬には山形県内でも置賜地方を中心に豪雨災害が発生しました。大変遅くなりましたが、被災された皆さまには心からお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧・復興を祈念いたします。
その豪雨災害についてですが、被害の大きかった自治体では、社協が災害ボランティアセンター(災害VC)を開設しました。酒田市社協からも、県社協の調整を受けて川西町災害VCの運営に職員を派遣したほか、同じ川西町にボランティアバスを運行し、参加いただいた市民ボランティアと職員と合わせて20人が、泥かきや家具の運び出しなどを行いました。ご協力いただいた皆さま、大変ありがとうございました。後日、川西町社協からはわざわざお礼に見えられましたが、本当に「困ったときはお互いさま」ですよね。
さて、今月は、もう一つ皆さまにご報告し、併せて共有したいことがあります。それは戦没者の追悼に関することです。当社協では、例年7月に、平和のつどいとして戦没者追悼式を主催してきました。コロナ禍にあって、ここ2年間は中止してきたので、今年は何とか規模を縮小してでも開催したいとの思いがあったのですが、参列者が高齢ということもあって、今年も中止のやむなきに至りました。しかし、何とかして戦没者の御霊に哀悼の誠を捧げたい、ウクライナの情勢も踏まえて、戦争の記憶を風化させてはならないとの思いをご遺族や市民皆さまと共有したいと考え、別紙のメッセージを発することにしました。ご遺族宛てを先行し、市民皆さまに対しては遅くなってしまいましたが、ぜひ、ご一読いただきますようお願い申し上げます。
10月に入ると赤い羽根共同募金が始まります。今年度も皆さまのご協力をよろしくお願い申し上げます。季節の変わり目です。皆さま、くれぐれもご自愛ください。
令和4年9月1日
社協・日赤・共同募金の研修説明会で感じたこと
市民皆さまには、日頃より当社会福祉協会にご支援ご協力を賜り、まことにありがとうございます。心からお礼申し上げます。
7月も中旬になりました。今季は随分と早い梅雨明け発表でしたが、ここに来てぐずついた天気がしばらく続くとの予報です。また、コロナの感染が拡大していて、本市でも、落ち着いたかと思うとまた増えるという状況を繰り返しています。天気にしろ、コロナにしろ、何とか穏やかであってほしいと願うばかりです。
さて、当社協では、毎年5月末から6月にかけて、自治会長・コミュニティ振興会長の皆さまを対象に、社協と日赤、共同募金の各事業に関する説明会を開催しています。その趣旨は、各部門の今年度の取り組みについてご理解をいただき、そのうえで会費や募金の集約にご協力をお願いする、というものです。ありがたいことに、早速窓口や振り込みで納入していただいており、ご協力に心から感謝申し上げます。
もう一つ、この説明会に関することでお伝えしたいことがあります。それは、皆さまから『地域の課題を自分事として考え、その解決を図らなければ』『社協(学区・地区社協)の今後のあり方をどう考えているか』『社協の目標、取り組み内容をもっと明確にして発信を』といった本質的な意見や質問が出され、その応答を通じて、自治会長の皆さまと私たち職員がともに考える場ができた、ということです。ほかに会費の集め方(自治会費と一緒or別々になど)に関する議論もあり、とても意義深い説明会になったと思います。
私は、自治会長の皆さまが、社協のことをこんなにも考えてくださっていることに、胸が熱くなりました。そして、その負託に応え、『社協、なかなかやるの!』と評価していただけるよう、職員とともに頑張っていくことを改めて決意した次第です。
市民皆さまには、長引くコロナ禍にあって何かと大変かと存じますが、引き続き当社協にご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。また、例年どおりであれば、これから一番暑い時期を迎えます。どうかくれぐれもご自愛ください。
令和4年7月12日
第4期地域福祉活動計画が目指すものと社協の役割
令和4年度が始まりました。市民皆さまには、コロナ禍が長引く中にあって、社会福祉協議会並びに共同募金、日赤の各事業活動に対し、ご支援、ご協力を賜っておりますこと、心からお礼申し上げます。新年度も引き続きよろしくお願い申し上げます。
さて、社協では例年この時期、会長と管理職が各コミュニティセンター(コミセン)を訪問し、新年度のごあいさつを行っています(すみません。飛島には行くことができていません。今年度は電話で失礼しました)。これは、各学区・地区社協の活動が、それぞれのコミュニティ振興会のご協力をいただいて、コミセンを拠点に展開されていることから、日頃の感謝の気持ちを込めて行っているものです。今回も先日二日間かけて回ったところ、「毎年丁寧にあいさつに来てくれてありがとう」とか「職員がよく頑張っている」といった言葉を頂戴しました。代表者としてとても嬉しく、地域福祉推進のために、さらに地域とのつながりを強くしていかなければ、と思った次第です。
その地域とのつながりを重視して、この度完成したのが、第4期地域福祉活動計画です。サブタイトルを「市社協『つなげる』アクションプラン」としたのは、その意図を反映しています。即ち、本計画では、地域社会で顕在化している地域生活課題を解決するには、制度上の施策と制度外の仕組みを地域に張り巡らす必要があることを明らかにし、それを可能にするのは、社協と地域、行政、福祉関係者などのつながり(連携・協働)であることを提示しています。そして社協は、その「つながり」をつくるために「つなげる」役割を果たしたい、一緒に取り組みましょうと呼びかけているのです。その先にあるのは、もちろん本計画の基本目標である「地域共生社会」の構築です。
計画期間は、令和4年度から8年度までの5年間です。その初年度である今年度、社協は、事前のアンケートや意見交換でご協力をいただいた各学区・地区社協の皆さまへ計画完成のご報告をし、計画の内容や社協の考え方を共有していただく場を設けてまいります。皆さまのご協力をお願い申し上げます。
コロナ禍と戦禍の収束を祈りつつ、新年度のごあいさつといたします。時節柄、皆さま、どうかくれぐれもご自愛ください。
令和4年4月14日
*第4期地域福祉活動計画「市社協『つなげる』アクションプラン」はこちらからご確認いただけます。
地域福祉活動計画
地域共生社会の構築を目指して
市民の皆さま、新年おめでとうございます。
昨年中は、コロナ禍にもかかわらず、当社会福祉協議会(共同募金、日本赤十字社も含めて)に対し格別のご支援ご協力を賜り、まことにありがとうございました。改めまして心からお礼申し上げます。本年も、オミクロン株や年末年始の移動後のことを考えますと、活動に一定の制約はあるかも知れませんが、工夫を凝らして乗り越えていきたいと思っています。市民皆さまには、新しい年も引き続きよろしくお願い申し上げます。
さて、少子高齢化、人口減少などが同時進行し、高齢者だけの世帯が増加している地域社会にあって、さまざまな地域生活課題(心配ごと・困りごと)が顕在化してきています。このことは、日々の業務や地域との係わりを通じて、また、現在策定を進めている第4期地域福祉活動計画のアンケートを見ても、明らかになっています。主なものを列挙すると、介護医療、除雪、経済面、死後のこと(葬儀・墓・相続)、通院・外出の移動、掃除や調理、書類の読み書き、預貯金管理などのほか、掃除や電球交換、灯油詰め、ごみ出し等となっていて、文字どおり日常生活上の心配ごと・困りごとにほかなりません。
そしてこれらの課題は、既存の制度や事業で一定程度対応できるものがある一方、制度の狭間、隙間、外側にいる人にとっては、解決するための新たな支え合いの仕組みが必要であることを示しています。しかも大事なことは、この仕組みは、心配ごと・困りごとが地域に溢れる前に、自立・自助につながる資源として、地域に用意しておく必要があるということです。私は、こうした制度外の仕組みと制度的な取り組みを、社協が行政や地域住民、福祉団体等と協働して地域に張りめぐらすことができれば、地域共生社会を構築することができると思っています。第4期地域福祉活動計画の策定の意義は、この道筋を、具体的な取り組みによって提示することにあります。住み慣れた地域で、安心して、尊厳を持って暮らし続けられる地域社会をつくるという地域福祉の目的、即ち社協の役割は、まさに、ここにあるのです。
今年は、当地方特有の地吹雪とともに明けました。ここに象徴されるように、厳しい状況はなお続くかもしれませんが、新しい年は、コロナ禍が早期に収束し、市民皆さまにとって、穏やかで幸多き1年となりますようご祈念申し上げ、ごあいさつといたします。
令和4年1月4日
『赤い羽根でつながっている』共同募金にご協力をお願いします。
市民皆さまには、日頃より酒田市社会福祉協議会にご支援、ご協力を賜り、まことにありがとうございます。心から感謝申し上げます。
今年も「赤い羽根共同募金」運動がスタートしました。10月1日の市役所での出発式は、市から社協のフードバンクに対する食料品の贈呈式から始まりました。これは、10月が食品ロス削減月間であることから、市とボラポートさかたが連携して市職員を対象にフードドライブを展開、その成果を矢口副市長から代表して寄贈していただいたものです。私は、このこと自体大変ありがたく思うと同時に、市と社協の連携の証がまた一つできたことに大きな喜びを感じています。本当にありがとうございました。
さて、社協の会報「ふれあい」の10月1日号では、例年のとおり共同募金の特集を組み、その中で助成先も紹介しています。表紙には、今年の全国テーマ「赤い羽根でつながっている」のフレーズを載せました。
昨年来、いろいろなところで述べているように、社協の仕事である地域福祉の根っ子には、人と人との距離を物理的にも心理的にも縮めるということがあります。他人事ではなく自分事として考えるということです。コロナ禍にあってはそれもままならないことですが、先の全国テーマを考えると、『私の募金が会報に掲載されている助成先につながっている、つまり活動しているあなたと募金をした私は赤い羽根でつながっている、他人事と自分事は地続きだ』と言えるのではないでしょうか。コロナ禍の今だからこそ、私たちはこのような共同募金の意義を改めて心に刻みたいと思います。
ところで、共同募金の運動の一つに、900余りの事業所さんに協力をお願いする法人募金というものがあり、民生委員さんと社協職員が手分けして回っています。今年は、その際に「心のバリアフリー推進協賛事業所」の登録を呼びかけるチラシを配り、障がいを理由とする差別の解消を進める市の事業に協力しています。冒頭のフードドライブ同様、市と社協の連携が一層深まることを期待しています。
出発式後の市役所玄関前での募金活動は、生憎の雨風の中となりました。にもかかわらず、最後までご参加いただいた矢口副市長、白畑健康福祉部長はじめ市の職員の皆さま、社協の理事・監事の皆さま、大変ありがとうございました。
市民皆さまには、コロナ禍にあって大変なことが多いと存じますが、共同募金の意義を改めてご理解いただき、ご協力賜りますよう心からお願い申し上げます。
令和3年10月7日
会長就任のごあいさつを申し上げます。
7月に入りました。市民皆さまには、いつも当社会福祉協議会にご支援ご協力を賜り、まことにありがとうございます。心からお礼申し上げます。
梅雨末期と言われるこの時期、近年大きな災害が頻発しています。今年もつい先日、熱海で大規模な土石流が発生し、大きな被害が出ています。被災された皆さまに衷心よりお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた皆さまのご冥福と連絡がつかない皆さまの無事確認が進みますことをお祈り申し上げます。
さて、私は、先月25日に開催された理事会において会長に選ばれ、5期目(1期約2年)の任期に入りました。思いのほか長く務めることになりましたが、これからも役職員との意思疎通を図り、また当社協の運営や地域福祉に関する現状と課題、そして進むべき方向を共有し、課題解決に取り組んでまいります。
今、私たちが暮らしている地域社会では、人口減少と少子高齢化、高齢者のみの世帯の増加、過疎化、つながりの希薄化などが同時進行しています。その中にあって、地域の自治活動・福祉活動の担い手不足や日常生活を送るうえでの困りごと、心配ごと(生活課題)の顕在化、生活困窮者や認知症高齢者、障がい者等の権利擁護、それに災害時の支援活動や避難対応などが大きな課題になっています。
このような地域社会の様相を考えると、私は、『住み慣れた地域で安心して暮らしていくために、福祉でまちづくりを進める』という我が社協の果たすべき役割が、いよいよ明確になっていると思います。総務、地域福祉、介護サービスの3課が連携し、そして地域の皆さまから社協会費、共同募金、日赤会費のご協力をいただいている(注)ことの意味を常に忘れず、地域の皆さまから『社協、よぐ頑張ってるの』と評価していただけるよう、努力してまいります。
東日本大震災で被災した相馬市で発行されてきたフリーペーパー「かえる新聞」(今年4月廃刊)に、創刊間もない頃、『我々は微力だけれど無力ではない』という言葉を見つけ、私は感銘を受けました。この言葉に力を得て、これからも倦まず弛まず、会長としての役目を果たしてまいります。
市民の皆さまには、長引くコロナ禍にあって何かと大変かと存じますが、引き続き当社協にご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
(注)毎年度、市民の皆さまに会費等をお願いするにあたり、集約を担っていただく自治会長、コミュニティ振興会長の皆さまを対象に、社協・日赤・共募の事業説明会を開催しています。昨年度はコロナの影響で書面のみでのお願いとなりましたが、今年度は、感染防止対策をしながら、対面形式で行いました。お忙しい中、早速窓口に納入していただいておりますことに、深く感謝いたします。ありがとうございます。
令和3年7月6日
先駆性、開拓性を発揮して、地域課題の解決を目指します!
令和3年度が始まりました。市民の皆さまには、日頃より当社会福祉協議会へご支援、ご協力を賜り、まことにありがとうございます。新年度もよろしくお願い申し上げます。
その新年度、辞令交付式は桜(ソメイヨシノ)の開花と一緒になりました。こんなことは、多分初めてだと思います。何となく明るい気分にはなりましたが、これも温暖化の影響なのか、気になるところです。
気になると言えば、やはり新型コロナの感染拡大です。本市の場合、今のところ散発的な感染報告にとどまっていますが、新年度に当たり、引き続き緊張感を持って対処していくことを職員全体で確認したところです。
さて、新年度は、第4期地域福祉活動計画を策定します。現在、昨年実施したアンケート結果を地域にご報告をし、さらにご意見を伺う場を重ねているところですが、私は、そのアンケート結果から、大きく二つの地域課題への対応が重要と考えています。
その一つは、地域活動の担い手(自治会長や民生委員、ボランティアリーダーなど)が先細りすることへの対応で、これについては、今年1月の本稿で述べたとおりです。もう一つは、生活課題(困りごと)を抱える住民が、ここ数年で急速に増えていくであろうことへの対応です。その根拠は、回答者約2千人のうち、「現在、特に困りごとはない」が929人に対し、「将来も特にない」は309人に激減することです。今でも半数以上の人が何らかの困りごとを抱えているのに、それがさらに増えていく、しかも回答を見ると、困りごとの内容が、介護や死後手続き(葬儀、墓、相続)、移動(通院、買い物)、預金や支払いの管理、除雪・・・など、多様で複合化していきます。これに地域活動の担い手不足が重なったら、私たちが暮らすこの地域社会の様相はどうなっていくのでしょう。行政頼りですべて解決するとは、到底思えません。
ではどうするか。このような状況を容易に想像できるからこそ、社協の特性である先駆性、開拓性を発揮し、行政をはじめ関係団体とも連携しながら、地域住民とともに、地域で支え合う仕組みをつくっていく(当社協事業計画より)ことが必要だと思います。まさに地域福祉活動計画の主要なテーマの一つであり、まちづくりの思想と社協の力量が問われる課題です。職員一人ひとりがこのことを十分自覚して部内の連携を強め、具体的な取り組みを提起していかなければなりません。
令和3年度、当社協はこのような決意で事業に取り組んでまいります。コロナ禍の収束が未だ見通せない中ではありますが、市民皆さまには、引き続きご支援、ご協力を賜りますよう、重ねてお願い申し上げます。
時節柄、皆さま、どうかくれぐれもご自愛ください。
令和3年4月12日
「3.11」が訴えていること
市民皆さまには、コロナ禍で困難な状況が続いているにもかかわらず、今年度も、当社会福祉協議会にご支援ご協力を賜りました。ここに心からお礼を申し上げます。
今年の冬は、少しぐらいの強風には慣れているはずの市民からしても、台風を思わせる(それ以上?)風と雪の日が多かったのですが、3月に入り、ようやく春めいてきたような感じがします。
しかし、春めく3月と言っても、3月11日という日は、決まって「寒い」という感覚が呼び起こされます。2011年3月11日、東日本大震災が発生した日のことです。当日の酒田の天気について、私は、「まだ路肩に雪が残り、肌を刺す冷たい風が、時折雪を交えて吹いていました」(2017年追悼式典「追悼の言葉」の一節)と述べています。本市でさえそうだったのですから、被災した地域の厳しさは、想像を超えるものがあったと思います。
今年は、その日から10年という節目の年です。新型コロナ感染防止のため、昨年に続いて多くの市民が集まっての追悼行事はできませんが、その分、市民一人ひとりが自宅で参加できる取り組みを、「Candle Night in 酒田」実行委員会が考えました。3月11日の夜6時から、自宅でろうそくやキャンドルを灯そうというものです(手製の紙コップキャンドルを当社協等で無料配布中)。そして、できたらその様子を撮影し、【#キャンドルナイト酒田】のハッシュタグをつけ、応援メッセージを添えてSNSなどに投稿してください。本市に避難されている方々(104人 3/4現在)に心を寄せながら、犠牲になった皆さまの追悼と復興を願う祈りを現地に届けましょう。参加方法など、詳しくはチラシをご覧ください。
我が国では、大規模な自然災害が頻発し、私たちは災害と隣り合わせで暮らしています。いったん事が起これば(いや起きなくても)、自分一人だけで生きていくことなど無理な話です。地域は自分も含めた多様な人たちで成り立っていることに思いを馳せ、他人のことを自分の身に置き換え、支え合うことを考えていきましょう。「3.11」は、そうした地域共生社会を築くことの必要性を、私たちに訴えているように思います。
気温の変化の大きい時期です。市民皆さまにはくれぐれもご自愛ください。新年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。
令和3年3月5日
地域活動の担い手確保に向けて
市民の皆さま、明けましておめでとうございます。
旧年中は、コロナ禍で何かと困難な状況だったにもかかわらず、当社会福祉協議会に対し格別のご支援ご協力を賜り、まことにありがとうございました。改めまして心からお礼申し上げます。本年も厳しい状況は続きそうですが、何卒よろしくお願い申し上げます。
お正月は、年末からの寒波による降雪続きで、雪かきに追われた方も多かったのではないでしょうか。昨年は年末年始のみならず、かつてないほど雪の少ない冬だっただけに、その反動が来るのではないかと心配です。新しい年は、コロナ禍にあって、災害が追い打ちをかけることないよう、どうか平穏であってほしいと願わずにいられません。
さて、酒田市と当社協では、令和4年度にスタートする第4期の地域福祉に関する計画づくりに取り組んでいて、その前段の作業として、アンケート調査を行いました。現在、集計の途中ですが、その自由記入欄をひと通り見てみると、「地域の自治や福祉活動の担い手がいない」という地域課題を、切実に訴える言葉が目につきました。
今、年金受給開始年齢の引き上げや働き方改革が進む中で、65歳はおろか70歳、あるいはそれ以上の年齢まで、「現役」として働くことを選択する人が珍しくなくなりました。その選択は当然に尊重されるべきですが、高齢化が進行する地域の視点からすると、地域活動を担ってくれる、「現役」をリタイアした「若手」がいないという現実に直面します。令和の時代は、まさに地域活動の担い手不足とのたたかいだと思います。
当社協は、こうした認識を市行政や自治連、民児連などと共有し、また、商工会議所・商工会とも連携することで、担い手の確保・育成の取り組みができないか、第4期計画の策定過程で検討すべきと考えています。もちろん「リタイア」層だけではありません。「自分たちの住む地域がどうありたいか、考え、汗をかく」すべての人たちとともに、「福祉でまちづくり」を進め、「地域共生社会」を目指してまいりたいと考えています。
結びに、新しい年は、コロナ禍が早期に収束し、市民皆さまにとって幸多き1年となりますことをご祈念申し上げ、新年のごあいさつといたします。
令和3年1月5日
コロナ禍にあってのご支援、ご協力に感謝します。
12月も早や半ばとなりました。市民皆さまには、コロナ禍で何かと困難な状況にありながらも、当社会福祉協議会にご支援・ご協力を賜り、まことにありがとうございました。心からお礼申し上げます。
そのコロナ禍ですが、本市においても11月後半に感染が広がり、12月1日からは、市のコミュニティセンターや集会施設が当分の間休館となりました。これを受けて、当社協としても、地域福祉センター会議室の貸し出しや福祉バスの運行を休止したほか、学区・地区社協に対し、活動の見直しや休止を促すなどの対応をしているところです。
さて、時間は前後しますが、施設が休館となる前の11月25日、感染防止策を施したうえで前田福祉賞(市事業)と社会福祉協議会の表彰式典を一緒に開催し、前田福祉賞を2団体、社協表彰・感謝状を24個人と2団体に贈呈しました。いずれの皆さまも、地道に、かつ長きにわたって福祉活動やボランティア活動に取り組んで来られた方々であり、心から敬意を表し、感謝の気持ちを述べさせていただきました。
また私には、日頃思っていることで、例年の式典の時に、特に強く感じることがあります。それは、私たちが暮らしている地域社会にあって、困りごとを抱えている住民の暮らしを根っ子のところで支えているのは、表彰を受けられた皆さまのように、地域で頑張っている人たちである、ということです。社協には、こうした人たちの思いに応え、地域との連携・協働による地域福祉活動を展開していく責務があります。私は、今回の式典においても、このことを改めて胸に刻んだ次第です。
今年3月末以降、社協には、例年の2倍をはるかに超えるペースで、生活相談が寄せられています。コロナ禍で、困難に直面されている方々がいかに多いかを物語っていますし、相談に至らないまでも、いろいろな形で影響を受けておられる例も相当あるのではないかと思います。そうした状況下ではありますが、市民の皆さまからは、今年もご支援・ご協力をいただきました。重ねて感謝申し上げますとともに、来たる年は少しでも早く感染が終息し、穏やかな年となりますことをお祈り申し上げ、年末に当たってのごあいさつといたします。
令和2年12月11日
『心をつなぐ共同募金』にご協力をお願いいたします。
令和2年10月1日
社協会費等の納入について、ご協力をお願い申し上げます。
令和2年6月4日
どんなときでも『福祉でまちづくり』を進めます!
令和2年4月8日
「東日本大震災の追悼~小規模ながら心を尽くして~」
令和2年3月6日
オリンピック・パラリンピックの意義を地域福祉の視点で考える
令和2年1月7日
ご協力、ありがとうございます。皆さまのおかげで頑張れます!
令和元年12月13日
「お互いが少しずつ支え合う」共同募金にご協力を
令和元年10月1日
社協会費等の納入、ありがとうございます。 引き続き会長として頑張ります。
令和元年7月5日
「令和」の時代も「福祉でまちづくり」を進めます!
平成31年4月8日
「3月に思うこと」
平成31年3月1日
地域社会の様相を踏まえ、「福祉でまちづくり」を進めます!
平成31年1月9日
ご支援・ご協力、ありがとうございました!
平成30年12月14日
共同募金に参加することは、まちづくりに参加すること
『災害と隣り合わせ』を改めて実感
市民皆さまから協力していただくに足る社協であるために
平成30年度も「福祉でまちづくり」を進めます!
思いやりでおもてなし
地域福祉の転換期、社協は主体性を持って取り組みます
今年もご協力ありがとうございました。
共同募金は「笑顔をつくるモト」となり「小さなよいこと」をたくさんしています。
社協・日赤会費の納入、ありがとうございます
平成29年度を迎えて
これらは、例えば①と②の関係のように、各事業
が多かれ少なかれ連動し合うものばかりです。また、
③のように、これまで社協の「売り」だったものを
包括的に見直すという大仕事もあります。それだけ
に、取り組み前の意思統一と事後の振り返りをしっ
かり行い、成果を上げてまいりたいと思っておりま
す。
市民皆さまには、引き続きご支援、ご協力賜りま
すよう重ねてお願い申し上げます。
※きれいな桜を眺められるのも、「心のふるさと新
井田川の会」による環境美化ボランティア活動のお
かげです。ありがとうございます。